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カラヴァッジョ展(大阪展)

期間 
2019/12/262020/02/16
会場 
あべのハルカス美術館
主催 
あべのハルカス美術館、読売新聞社、読売テレビ

16世紀末、ローマに現れた天才画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。圧倒的な描写力、強烈な明暗、観る者を引き込む生々しさ……。それまでの絵画の規範(きまりごと)を打ち破り、大変革をもたらしました。彼こそ、17世紀バロック絵画の幕開けを告げる革命児(パイオニア)だったのです。
北イタリアのミラノに生まれたカラヴァッジョは、13歳から絵画修業を始め、やがてローマに出てその画才を発揮します。少年像や風俗画の秀作、そして独特な視点と迫真の写実による宗教画の傑作を次々と制作、大評判となりました。まさにリアル、これぞ真実。その斬新な絵画に人々は衝撃を受け、熱狂したのです。
その絵画が型破りなら、その人生もまた波乱に富んだものでした。名声が高まるほど、素行は乱れ、ついに1606年には殺人を犯します。ローマから逃亡した彼は、南イタリア各地を流浪しつつ、深い闇をたたえた数多くの傑作を生み出し続けました。しかし1610年の夏、彼は熱病に倒れます。天才の栄光とともに、狂乱や無頼の伝説がつきまとったカラヴァッジョの人生は38歳で幕を閉じたのです。
本展では、イタリア国内の所蔵作品を中心に、10点あまりのカラヴァッジョ作品(帰属作品含む)に同時代の画家たちを加え約40点の傑作・秀作を公開します。激情と苦難に彩られながら、新時代の潮流を導いたカラヴァッジョの芸術の輝きをご覧ください。

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