特別展「深海」
挑戦の歩みと驚異の生き物たち
期間
2013/07/06〜2013/10/06
会場
国立科学博物館
主催
国立科学博物館、海洋研究開発機構、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
深海は、宇宙とともに、「人類に残されたフロンティア」と言われています。宇宙よりもはるかに私たちの近くに広がっているものの、ヒトがそのまま潜っていけないため、多くの謎に満ちた世界です。暗黒・高圧・低温の深海へ、ヒトは様々な調査機器や潜水艇を開発して挑んできました。そして様々な驚異の生きものたちに出会ってきました。本展は、その挑戦の歩みと驚異の生きものたちを最新の研究結果をもとに紹介します。
深海の実態が少しずつ明らかになってきたのは、潜水技術が進歩し、ヒトがより深く海に潜れるようになった最近のことです。私たちは、ダイオウイカなど巨大な生物の生態、木を食べて糖分に分解する驚くべき深海エビ、深さ1万メートルを超える海底に多様な生物がいることを明らかにしてきました。海底から湧きだす化学物質を成長の糧とする微生物から始まる食物連鎖など、陸上では見られない生態系も見つけました。
地球上で最も広い深海にくらす生きものたちを知って、初めて、地球の生物全体を理解できると言えるでしょう。豊富な資源が眠る深海を、環境への負担を抑え、どう開発するかなど、課題も残されています。本展が、多くの方に深海への理解を深めて頂く機会となれば幸いです。
この夏、国立科学博物館で驚異の生きものが集う神秘の深海に潜ってみてはいかがでしょう。