特別展覧会「海北友松」

武家に生まれ、桃山を生きた！
この絵師、ただものではない！
戦国武将たちが天下取りに熾烈な争いを繰り広げていた桃山時代。狩野永徳かのうえいとく、長谷川等伯はせがわとうはくら絵師たちもまた、画壇の頂点を目指し、鎬しのぎをけずっていました。そんな彼らに勝るとも劣らない実力を持ちながらも、異なる思いで絵筆を握る絵師がいました。その名は海北友松かいほうゆうしょう (1533-1615)。武門に生まれながら期せずして絵師となり、武士の気概と絵師の誇りをあわせ持った友松は、やがて独自の画境を拓きます。この春、開館120周年を迎える京都国立博物館では、この誇り高き孤高の絵師・海北友松の史上最大規模の大回顧展を開催し、知られざる生涯とその画業の全貌をご紹介いたします。